モディカチョコレートは、地中海に浮かぶイタリア最南端シチリア島の街「モディカ(Modica)」という町で作られる、伝統的なチョコレートの一種です。 このページでは、モディカチョコレートとそれが作られるモディカの街の魅力をたっぷり紹介します。
ユネスコ世界遺産の街モディカ
街の歴史はとても古く16世紀ごろまで遡り、ローマ人、アラブ人、ノルマン人など、多様な民族から影響を受けました。 17世紀後半の地震後、教会や宮殿がバロック様式で再建され、UNESCOの世界遺産に登録されています。
夕日に照らされる街並みは壮観
坂の上の方のアルタ(Alta)と、下の方のバッサ(Bassa)地区に分かれるモディカの街は、夕日に照らされ街全体が明るくなる夕方の散策が最もオススメ。
バッサ地区は、見事なファサードを備えた高貴な宮殿や、コルソ・ウンベルト沿いにあるサン ピエトロ教会など多くの教会が建っています。
アルタ地区は街の歴史的中心部で、曲がりくねった路地と階段が入り組んだ迷路のような道があり、壮観なサン・ジョルジョ大聖堂、その先には時計塔と街を見下ろすピッツォの展望台のある13世紀の伯爵の城があります。また、聖ヨハネ福音史家教会など、見逃せない建築がたくさん。
アルタ地区からバッサ地区への帰り道には、ノーベル賞を受賞した詩人サルヴァトーレ・カジモドの生誕地と、12世紀のフレスコ画があるサン・ニコロ・インフェリオーレの岩の教会も楽しめます。
16世紀から伝わるモディカチョコレート
モディカチョコレートは、16世紀にスペイン人によってシチリア島に輸入された、古代アステカの低温加工法に従って製造されている伝統的なチョコレートで、古代のチョコとも呼ばれています。
きび砂糖を使い低温で仕上げる伝統製法
モディカチョコレートが有名なのは、その独特な製法と、健康によい原材料を使ったその製法により生み出される、自然な味わいや食感と言えるでしょう。
モディカチョコレートはの材料はとてもシンプル。砂糖は使わず自然由来のキビ砂糖を使い、カカオバターや乳化剤を使用せず、ベースとなる材料は基本的にカカオとお砂糖のみで作られています。
モディカチョコレートは、カカオの含むポリフェノールや抗酸化物質が豊富で、健康に良いとされています。砂糖を加えないので糖質やカロリーが低く、ダイエット中でも食べやすいチョコレートとしても注目されています。
最初はびっくりする?!独特なザラっと食感
モディカチョコレートの特徴の一つでもある粗くざらざらとした食感は、カカオマスを石臼で挽いて生み出されます。その食感を保つために、熱を加えずにゆっくりゆっくり低温で仕上げられる昔ながらの伝統レシピで チョコレートが作り続けられています。
とっても時間がかかるのでは?!と思える、この丁寧な製法を守り続ける職人の手により、カカオの風味や香りがしっかりと感じられ、また栄養素が損なわれない素晴らしいチョコレートが作られているのですね。
ザラっとした食感は、日本のトロっとしたそれと違うので、最初は不思議な感覚をおぼえるかもしれませんが、カカオの風味が最後までしっかりと鼻をふぅ~っと抜けていき、自然な味わいが楽しめます。甘いでも苦いでもない、バランスの良い味わいが特徴です。
豊富なフレーバーでも楽しめる
モディカチョコレートは、プレーン以外にも、オレンジピールや、シナモン、塩、など定番な味から意外な組み合わせまで豊富なバリエーションがあるので、いろいろ試してそれぞれの違いを楽しむのもおすすめです。
関連商品
モディカチョコレートと、モディカの街についてご紹介しました。 当店で扱っているモディカチョコレートも、このモディカの街にある2社の工場から直接輸入しています。
イタリアシチリア島を訪れる際には、モディカで美しい歴史的な街並みや景観や、チョコレートの工房やチョコレート博物館などにもぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。